Version 7.1 から搭載された スマート学習機能 は 忘却曲線理論 を応用した新しい出題方式です。
スマート学習リストと呼ばれる問題リストに登録された問題について、 ソフトウェアが自動的に忘却度を計算し、忘れている可能性の高い問題を選んで出題してくれます。
復習時期は 1 回目の学習後は 1 日後、2 回目の学習後は 2 日後、 以降学習する毎に復習時期が 4, 8, 16, ... 日後となるため、 忘れた時期に適切に復習させてくれます。
但し、学習時の成績が悪い場合には復習時期は約 3 時間後となるなど、学習状況に応じた復習タイミングとなるように工夫されています。
どの程度学習が進んでいるかが一目で分かる レベル推移グラフ を搭載しています。 このグラフは「各レベルの問題数」を時系列に計算したもので、 急峻なグラフとなれば「頻繁に学習している」ことを、 逆に平坦なグラフになるほど「学習していない時間が長い」ことを 視覚的に理解することができます。
スマート学習リストには複数の問題集から選んだ問題を追加することができ、 またタイピングや4択モードなどの学習モードに関係なく忘却度が計算されます。 もちろん、学習モードに応じて忘却度の変化が異なるように調整されています。
上の図のような忘却曲線を表示させることもできます。 レベルアップするたびに忘却曲線の下降速度が落ちていきます。 つまり「学習するたびに忘れにくくなる」ことを模擬しています。
スマート学習の仕組みは少々複雑に思えるかも知れませんが、 学習時にはこれらの仕組みを意識する必要は全くありません。
これまでの PSS と同じように、
記憶レベル は問題の記憶への定着度を表す指標です。
時間が経っても記憶レベルは変化しません。
あるレベルになってから次のレベルになるまでには、ある日数経過する必要があります。
記憶レベル | 次のレベルアップまでの所要日数 | 備考 |
---|---|---|
F | すぐに可能 | 未学習の場合の記憶レベル |
E | 1日 | |
D | 2日 | |
C | 4日 | |
B | 8日 | |
A | 16日 |
所要日数以上が経過していても学習時の成績が悪いとレベルアップしません。また、レベルアップしなかった場合はさらに3時間以上経過後にレベルアップのチャンスがやってきます。
どの程度忘れているかを表す指標です。
時間が経つと忘却度は悪化していきます。
忘却度 | 概要 |
---|---|
○○○○○ | ほぼ完全に覚えている |
●○○○○ | ほとんど覚えている |
●●○○○ | けっこう覚えている |
●●●○○ | 忘れかけている |
●●●●○ | ほとんど忘れている |
●●●●● | ほぼ完全に忘れている |
時間が経過すると忘却度は悪化していきます。また、学習するたびに忘却度は改善されていきます。 この様子を描画したものが上図の忘却曲線です。
記憶レベルが高いほど忘却度の悪化にかかる時間が長くなります。
学習すると忘却度が改善されますが、学習時の成績が悪いとあまり忘却度は改善されません。
学習後の忘却度が「●○○○○」または「○○○○○」の場合にレベルアップします。
但し、学習モードに応じてレベルアップが異なります。
タイピングモード:2つずつ上昇します。
4択モード:1つずつ上昇します。
カードモード、スピードリプライ、ディクテーションモード:1つずつ上昇しますが、レベル E 以上にはなりません。
Version 7.1.0 では問題を一つずつ選んで学習することはできません。