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はじまり

tm-4 というマシンを手に入れた。Pentium 133MHz, HDD 1.2GB というちょっと頼りない奴だが、Webサーバくらいになれば嬉しいな、と思い、UNIX 風OS を入れることに。

セットアップ

アウトライン

事の顛末を書き連ねると長くなりすぎるので、簡単に。

  1. Windows 98 上での確認
    • NIC( Planex FNW-3603TX )のリソース(IRQ,IO)をφ(.. )メモメモ
  2. RedHat 7.3 の導入
    • ISO image 3枚をDL
    • セットアップ
    • 再起動
    • NIC を認識しない。
    • 壮絶な戦い……敗退(笑)
      tm-2 に付いていたNIC( Melco LPC3-TX )も試したがダメだった。
  3. FreeBSD の導入
    • フロッピーイメージ2枚だけDL。ftp セットアップを夢見ていた。
    • フロッピーから起動
    • NIC を認識しない。
    • 壮絶な戦い……再度敗退(笑)
      LPC3-TX の IRQ が分からずハングアップの連続。かなり挫折。。。
  4. Win98 の再導入
    • フロッピーから起動。fdisk でパーティションを切る。
    • フロッピーから起動。format。
    • CD のイメージを全て HDD に転送。
    • HDDから起動。setupを実行。
    • Windows 導入完了。
    • IRQ をφ(.. )メモメモ
  5. FreeBSD の再導入
    • FreeBSD 4.6RC2 - ISO image 1枚を DL。今度はCDから導入する。
    • セットアップ(やはり NIC は認識しなかった)
    • FreeBSD 起動
    • NIC を認識させる。
      • ネットで色々調べる。
      • 勝利(笑)
    • インタフェースを認識させる。
    • ゲートウェイの設定。tm-4 から外界へアクセスできた。

FreeBSD での LPC3-TX の認識

http://www.clave.gr.jp/ml/bsd-nomads/200012/msg00017.html あたりの記事を見て解決したんだが、いくつか注意点が。

/etc/pccard.conf がない!

/etc/defaults/pccard.conf
だった。
find / | grep pccard
より。

IRQの指定

設定を一気にやってしまったからよく分からなかったが、 もしかするとIRQの指定は不要だったかもしれない。

とりあえず /etc/defaults/pccard.conf から抜粋すると、

# MELCO LPC3-TX
card "MELCO" "LPC3-TX"
#       config  auto "ed" ? 0x30000
        config  0x7 "ed" 11 0x30000
        ether   0x5c8
        insert  /etc/pccard_ether $device start
        remove  /etc/pccard_ether $device stop
という感じにしてみた。元々は ether 行もなかったので、…そりゃ認識しないわね┐('~`;)┌

インタフェースの設定

ed1にMACアドレスが付いたので、次はIPアドレスの設定だ。 うまい具合に PPPoA なルータ君が DHCP サーバになってくれているので、 単に取得するだけ。…かと思いきや、以外とめんどくさかった。

とりあえず、

/stand/sysintall
-> Configure
-> Networking
-> Interfaces
-> ed1
で設定画面が現れる。 IPv6 は指定せず(No)、DHCPはYesにしてみた。
Scanning for DHCP Servers
とか出て、設定画面に。

もう一度設定画面を開くと ssh 接続だったので飛んでしまった(笑)

確か、
HostName: tm-4
Domain:   takke.jp
IP:       192.168.100.12
DHCP:     192.168.100.1
DNS:      192.168.100.1
みたいな設定をしたと思った。

ただ、これは一度はできたんだけど、再設定しようとするとルータ君が悪いのかFreeBSD側が悪いのか分からないけど、DHCP でIPを取得することができなくなってしまった。

そこで焦らず PC CARDを挿し直す ことで解決。 今やってみたら、LPC3-TX を挿したときに 「ピ、ピ、ピョコン」 みたいな音がなって面白かった(笑)

ゲートウェイの設定

ゲートウェイの設定って、何をやったんだっけか。インターフェースの設定でとりあえず一緒にできてしまったんで、とりあえず確認だけ。

nslookup
ping www.takke.jp

ゲートウェイの設定(2002.06.15追記)

なぜかルーティングテーブルが壊れてしまって、DNSでIPは取得できるのにWANに出られなくなってしまった。 かなり慌ててしまってFreeBSDを再インストールまでしてしまったが(Apacheがおかしかったのでどっちみち再インストールするつもりだったけど)、慌てず次の手順を踏むべし。

tm-4: ~ $ netstat -r
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags    Refs      Use  Netif Expire
localhost          localhost          UH          1      220    lo0
192.168.100        link#6             UC          2        0    ed1
192.168.100.1      00:e0:18:55:47:c4  UHLW        1       51    ed1   1015
192.168.100.10     00:90:fe:02:42:9c  UHLW        1     2226    ed1   1196
192.168.100.12     localhost          UGHS        0        4    lo0

Internet6:
...

どうやらIPv4でdefaultがないようだ。

tm-4: ~ $ route add 0.0.0.0 192.168.100.1
add net 0.0.0.0: gateway 192.168.100.1

これでデフォルトゲートウェイを設定できた。

tm-4: ~ $ netstat -r
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags    Refs      Use  Netif Expire
default            192.168.100.1      UGSc        0        2    ed1
localhost          localhost          UH          1      220    lo0
192.168.100        link#6             UC          2        0    ed1
192.168.100.1      00:e0:18:55:47:c4  UHLW        1       60    ed1    904
192.168.100.10     00:90:fe:02:42:9c  UHLW        1     2255    ed1   1085
192.168.100.12     localhost          UGHS        0        4    lo0
...

Samba Serverのセットアップ

Ports によるセットアップ
Ports で、しかも FTP 経由でインストールしてみた。 最初は英語版を入れてしまって、とまどったが、見事 ja-samba-* を発見。 ていうか Ports は便利だけど、パッケージがどこにあるか分からなくてちょっと分かりにくいかも。もちろん慣れれば超快適なんだろう。

/stand/sysinstall
-> ... (ちょっと忘れました ^^;)
-> ftp (passive)
-> Net ?
-> ja-samba-*

実は最初、FTP で samba の最新版を落として、make, make install しようとしたんだけど、Pen133 には辛すぎて断念したりした。

smb.conf の設定

Samba と言えばこれだよね。これと双璧をなす smbpasswd もあるけど、最初 smbpasswd の存在を忘れていて接続できないのなんのって(笑)

以下、/usr/local/etc/smb.conf の抜粋

[global]
   workgroup = ahinet
   server string = tm-4
...
  encrypt passwords = yes
...
 for Japanese Users
 client code page=932
 coding system=cap
...
[homes]
   comment = Home Directories
   browseable = no
   writeable = yes
...
[public]
   comment = Public Stuff
   path = /home/samba
   public = yes
   writeable = yes
   printable = no
   write list = @staff
...

とくに encrypt passwords = yes は 2000やXPで使う人にとっては重要。Windowsからログインできなくなるからね。

あと、[public] として /home/samba を作ったけど、[public] として公開しておくのは危険かもしれない。まぁ、ユーザが限定されてるからいいんだけどさ。

SMB の起動

ちょっと探すと

/usr/local/etc/rc.d/samba.sh.sample
を見つけたので、こいつでsmbdを起動してあげた。Linux を使ったことのある自分としては、ロケーションが違うのでとまどいまくったが、FreeBSD に慣れれば「ディストリビューション毎の違い」がないので楽かもしれない。

あ、そうそう、SMB は今回とりあえずテスト用に起動しただけで、実際に運用するときはNETBIOS要求から起動してあげた方がいいかも。 ていうか後でそういう設定にした。

smbpasswd の作成

実は Ports でインストールしたら、自動で smbpasswd を作ってくれたので、あとはパスワードを設定するだけ。(とはいえ新しいユーザを作る場合は苦労しなきゃだけど)

smbpasswd halts
これで halts さんのSamba用パスワードが設定できた。

SWAT の設定

こちらもかなり簡単。エディタで/etc/inetd.confと/etc/servicesを変更するだけ。

/etc/inetd.conf

...
netbios-ssn stream tcp  nowait          root    /usr/local/sbin/smbd    smbd
netbios-ns dgram udp    wait            root    /usr/local/sbin/nmbd    nmbd
swat    stream  tcp     nowait/400      root    /usr/local/sbin/swat    swat
上側の2行は、リクエストで Samba サーバを起動する設定。最後の一行が SWAT の設定。

/etc/services については、最初から記述されているので、変更する必要は無かった。

リンク

参考にしたページです。

日本Sambaユーザ会

Sambaインストール(商用UNIX編)